■●労働保険(労災&雇用)
年度更新
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●労働保険(労災&雇用)
年度更新

 保険料は前払いです。
 毎年5月20日までにその年度中の人件費の予測をドンブリ勘定で申告し、保険料(概算保険料)を払います。そして、翌年度に実際の人件費がいくらだったかを申告し、保険料(確定保険料)を決めてもらい、差額を払うかもらうかします(同時に、次の年度の概算保険料を前払いします)。

 この年度始めの手続は、年度更新とか確定申告とか呼ばれています。

 ドンブリ勘定な人件費予測は「倍になったり半分になったりする予定でないのなら、前年度の確定値をそのまま使う」と決められているので、結局本年度の概算保険料は前年度の確定保険料と同じ額になってしまいます。
 一方、確定な人件費の計算は、正確でなければなりません。1年分を、色々なケースで集計(労災保険用に集計、雇用保険用に集計、64歳以上は? 役員は? パートは?…)しなければならないので、結構面倒です。賃金台帳を見せろとまで言われる事はほとんどないですが、集計表は見せなければなりません。

 計算の結果、本年度の概算保険料が40万円以上になると、3分割払い(5月20日〆、8月末〆、11月末〆)にする事ができます。
 前年度の確定保険料の差額精算は、分割する事はできません。

 この年度更新をサボったり申告額が怪しかったりすると、政府が勝手に保険料を決めつけて、振込み用紙を送りつけて来ます。多めに払う事になりますから、期日までに正しく申告しなければなりません。



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