■年金の基本・もらう場合
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年金の基本・もらう場合

 年金は、保険料を払った期間が25年になると、もらう権利が生まれます。それから先は、払った分だけごほうびとして、もらえる額が多くなります。
 もらえる様になるのは、65歳から。現在、各制度間でもらえる時期にズレがあるのを、65歳に統一すべく順にくり上げている所です。

 もらう年金は、次の2つのパターンに分けられます。

1階部分(基礎年金
 1号の人2号の人3号の人も、全員が等しく同じ額をもらう事ができる部分です。
 純粋に払った期間に比例して年金の額が決められます。
(1,675円×支払月数=年金の年額。40年支払で満額804,200円
2階部分(厚生年金or共済年金報酬比例部分
 2号だった期間がある人がもらえる部分です。「全部の期間を合わせて25年」のハードルさえクリアしていれば、2号だった期間がたとえ1ヶ月しかなくても、ちゃんと1ヶ月分もらえます
 払った保険料に比例して年金の額が決められます。お給料が多かった人は、それだけ多くもらえるわけです。1階部分の様に「40年で頭打ち」と言うのもありません。
 今、月給が30万円の人は、ひと月毎に、2,100円ずつ年金の年額が増えて行きます。

 40年間ずっと会社勤めで、夫婦共に未納が全くなかった場合、年金の額は、だいたいこうなります。

旦那が健在のとき
40年間の給料の平均 旦那の1階部分 旦那の2階部分 奥さんの1階部分 合計(年額)
20万円80万円68万円80万円229万円
30万円80万円102万円80万円263万円
40万円80万円136万円80万円297万円
旦那が先立った後
40年間の給料の平均 旦那の残した2階部分 奥さんの1階部分 合計(年額)
20万円51万円80万円131万円
30万円76万円80万円157万円
40万円102万円80万円183万円

 これを見ると、普通のサラリーマン夫婦では、老後も結構楽に暮らしていけると言う事がわかります。



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