2002-05-18
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どう言う危険があるのか
何をされてしまうのか
情報が持ち出される
パソコンのディスクに保存されているファイルを、部外者に見られてしまう危険があります。もしその情報が顧客情報だと、実際にはその顧客に対する被害はほとんど発生しないのですが、あなたの管理能力が疑われて信用を失う事になります。もしその情報があなたの個人情報だと、盗んだ人があなたになりすまして悪さをしたり、お金を盗んだりします。
情報を書き換えられる
パソコンのディスクに保存されているファイルを見られるだけならともかく、書き換えられてしまう危険があります。普通の人のパソコンの中身を書き換えてもハッカーにとってはつまらないので、普通の人はほとんど心配いりません。自分でサーバーを設置してホームページを公開している人は、ホームページを書き換えられてさらし者になるので、厳重なセキュリティ対策が必要になります。ホームページ用のスペースをどこかからか借りている人は、サーバー管理会社がセキュリティをしっかりやってくれるので、心配する必要はありません。
踏み台にされる
他人のパソコンに悪さをする時の中継基地に使われて、濡れ衣を着せられてしまう危険があります。その場合、ハッカーは自分の痕跡をあなたのパソコンから消去して立ち去るので、あなたが加害者ではないと言う事を証明するのが大変困難になります。
ウイルスに感染した場合、あなたのパソコンが知人や取引先に大量のウイルスメールをばらまきます。相手に大変迷惑をかけると共に、あなたの管理能力が疑われて信用を失う事になります。
システムが壊される
ウイルスは人に悪さをする事を目的に作られたプログラムなので、あなたのパソコンに決定的なダメージを与える物が多いです。パソコンの起動に必要なシステムファイルをごっそり消されたり、ディスクの管理領域を滅茶苦茶にされたりして、そのパソコンが二度と立ち上がらなくなったりします。復旧に手間取るだけならともかく、ディスクの中に入っていた数多くのデータや業務プログラムをごっそり道連れにされると、その被害は計り知れません。
手口はどんなものか
直接パソコンを操作される
意外に思われるかも知れませんが、コンピュータ犯罪で一番多いのは、犯人が身内だったと言うものです。ハッカーを突き止めてやろうと追跡してみたら、同じ社内の人だったと言う笑えない話が、たくさんあります。退職時のどさくさに紛れて、顧客情報を持ち逃げされたと言うニュースが後を断ちません。
同居人を疑うのは気持ちのいいものではありませんが、本当に大切な情報は、他人がパソコンを触っても取り出せない様にして下さい。
パスワードは絶対に他人に知られない様にして下さい。
遠隔操作される
遠くの場所からパソコンの保守ができる様に遠隔操作をするためのプログラムがあります。その様な業務に使うならいいのですが、ハッカーの常とう手段として、そのプログラムを何らかの方法で標的に仕込んでしまうと言うやり方があります。
中古で買ったパソコンは、中身を一旦全て削除して、システムのセットアップからやり直しましょう。
メーカーサポートを名乗るメールに「修正プログラムです」と添付されていたので実行したら、それがハッカーの遠隔操作プログラムだったと言う話もあります。ダウンロードして来たプログラムでも、人からもらったディスクに入っていたプログラムでも、正体のわからないものは実行しないで下さい。
ハッカーがネットを介して、進入口のあるパソコンを見つけると、遠隔操作プログラムを送り込んで来たりします。
ホームページに仕込まれている
ホームページに使われるHTMLと言う形式のファイルは、元は文書を色々と修飾するためのものだったのですが、機能をいろいろ盛り込むうちに、ブラウザにいろいろな動作をしてもらう能力が備わりました。
ブラウザ側でも、パソコンのシステムが壊れたり、パソコンの中の情報が取り出されたりしない様に策を講じているのですが、そのスキを突いた手法が次から次へと見つかっています。
怪しげなサイトに行ったからと言っても、それほど大きく危険度が増すわけでもない様です。その様な悪意のあるプログラムコードは、製作者の知らないうちに仕込まれている場合が多い(踏み台にされている)ので、いつも行っているサイトだから安心だとは限りません。
ウイルスの伝染経路
メール
現在では、これが圧倒的に多いです。ウイルスそのものが添付されているメールはもちろん、HTMLメールの中に入っているものもあれば、添付されている Word や Excel の中に入っているものもあります。
ホームページ
HTMLの中に入っている場合もあれば、HTMLが自動的にウイルスを取って来る様に作られている場合もあります。リンクをクリックしたらそれがウイルスのダウンロードだったと言う場合もあります。
裏口
普通、ご家庭のパソコンは呼び出し側〜相手にリクエストを送って何かをしてもらう(ファイルを送ってもらう)側として動いていてホームページを見たりメールをもらったりしますが、呼び出され側〜リクエストを受け付けて何かをしてあげる側としての機能も持っています。この機能が用もないのにネットワークに対して開け放たれていると、そこからウイルスがやって来ます。
ディスク
パソコンの初期の頃は、これが圧倒的に多かったです。ディスクの管理領域の中に小さなウイルスが入り込み、パソコンがそのディスクを読みに行くとそのウイルスが実行されてしまいます。そして、次に挿入されたディスクの管理領域に忍び込んで、どんどん広がって行きます。
フロッピーディスクやMOやメモリーカードなど、ディスクの働きをして、読み書き自由なものは、全て感染源になります。ハードディスクはいいとして、出し入れ自由なものは、数々のパソコンを渡り歩くうちに、どんどん被害を広げてしまいます。CD-ROM , DVD-ROM , CD-R , DVD-R などは、一度焼かれてしまえばウイルスが取りつく事ができずに感染しませんが、焼く時にウイルスが入り込んでしまっていたら、感染源になってしまいます。
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