Active X(アクティブエックス)とは、マイクロソフト社がひと頃推奨していた技術で、いろいろなプログラムのいろいろな部品を、他のいろいろなプログラムに自在に組み込める様にするための技術です。身近な例では、Word の文書の中に Excel のセルの固まりを貼りつけると、Word の編集画面であるにもかかわらず、その部分だけが Excel としての振る舞いをする様になる(Word の画面の中に、Excel の部品が組み込まれた状態になる)、と言ったものがあります。
ひと頃マイクロソフト社は、この技術で Windows の地位をゆるぎない物にしようと考えていたため、Internet Explorer にもこの技術ががっちりと組み込まれています。「HTML ファイルの中に、Active X を組み込む命令を書き込めば、あなたのホームページは何でもできるページになる」と言うわけです。
しかし、この Active X が、Internet Explorer のセキュリティホールの温床になってしまっているのです。あなたのパソコンを壊してしまうプログラムを組み、それを組み込む命令をホームページに仕込む事によって、Internet Explorer がその悪さをするプログラムを自分の一部に組み込んで実行してしまいます。マイクロソフト社は懸命に対策を講じていますが、次から次へと Active X 絡みのセキュリティホールが見つかり、イタチごっこ状態になってしまっているのです。
この、Internet Explorer の Active X の機能を殺してしまう事によって、Internet Explorer のセキュリティ問題は、大半が片づいてしまい、安心して使える状態に近づく事ができます。(この対策を講じても、まだ「安心して使える状態」には遠いのですが、かなりマシになります)
Internet Explorer の Active X 機能を抑止すると言う事は、Internet Explorer の最大の特徴を取り上げてしまうと言う事でもあります。
この設定を行う事によって、Internet Explorer の安全度はかなり上がるのですが、ホームページによっては全然見れなくなったりする弊害があります。
特に Windows Update や Office Update が全く利用できなくなります。そこに行く時だけ設定を変えてやらなければならないので、かなり不便になります。
ちなみに私は、不便すぎるのでこの対策は講じていません。