年金のお勉強をする前に、まずは自分の老後をイメージしてみましょう。
まだ20代の人達には、難しいかも知れません。でも、そんな人達でも、今後年齢を重ねるにつれ、段々とイメージ出来る様になって行くのではないかと思います。
30代後半以上の人は、無理してでも自分の老後をイメージする努力をしてみましょう。人生折り返し点に立つ者として、今後の人生を見つめ直すのは大切な事です。
自分の老後がイメージ出来ない人は、周囲の老人達の様子を観察して、自分の老後と重ね合わせてみて下さい。
あなたは、めでたく第2の人生を迎える事が出来ました。そんなあなたは、どんな生活を送っているでしょうか?
以上、色々なケースを列挙してみました。
どのケースに収まるかは、その人の努力次第でしょう。
しかし、よく見ると、努力だけではどうしようもないケースもたくさんあります。
どれだけ前向きに生きていても、「運が悪かった」「努力の余地がなかった」ために、老後の生活が立ち行かなくなる事だって往々にあります。
しかし、生活出来ないからと言って、生活をやめる(=死ぬ)訳には行きません。
そんな時は、一体誰を頼りにしたらいいのでしょう?
老後も幸せに暮らすためには、もちろん日々の人生の送り方が大きく関係して来るでしょう。それにプラスして、この国がどんな世の中なら安心なのかと言う事も大きく関係して来ます。
年金は、そんな国民の声に応えるために国が作り上げた、セーフティネットのひとつです。しかし今は、その年金自体の信頼が揺らいでいます。どうしてなのでしょう?
あなたは、どんな老後を迎えたいですか?
この本の最後で、もう一度、今回と同じ質問をいたします。
小泉首相の言う通り「人生いろいろ」なのです。でも、先に結果を知る事は出来ません。
扱うテーマが「年金」と言う制度と法律に関するものではあるのですが、概念的な部分を取り上げるため、どうしても厳密さや正確さに欠ける傾向にあります。ですから、何かの判断の参考にする場合や手続きを行う時は、必ず別の情報源でも確かめて下さい。このページの記事により損害が発生しても、補償は一切いたしませんので、あらかじめご了承ください。