郵政民営化に伴い、定額小為替は2007年10月1日より大幅値上げが敢行されます。
使い物にならないほどの高額となるため「実質廃止」と考えて構わないでしょう。
(手数料が現行の1枚10円から1枚100円に値上げされます)
以下の記述は値上げ前のものですので、御注意下さい。
小為替を使うと、1,000円以下の金額なら90円〜100円で、2,000円以下の金額なら100円〜110円で、3,000以下の金額なら110円〜120円で、相手に送金をする事が出来ます。小額の金額の送金に便利な方法です。
為替とは、現金の代わりに持ち運んだり送ったりして、目的地で現金に換えてもらう事の出来る有価証券で、手形の一種です。
郵便局では、一般の普通為替と、小為替と呼ばれる簡易な為替とを扱っています。
普通為替はオーダーメイド、つまり、私たちが自分で決めた金額で、その場で作ってもらう為替の事です。(手数料は、100円〜300円と、ちょっと高めです)
一方の小為替は、郵便局があらかじめ用意している、金額が決められた出来合いの為替です。既製品な分だけ、手数料がとても格安になっています。
小為替の種類と手数料は、次の通りです。
額面 | 発行手数料 | |
---|---|---|
50円 | 10円 | |
100円 | 10円 | |
200円 | 10円 | |
300円 | 10円 | |
400円 | 10円 | |
500円 | 10円 | |
廃止 | ||
廃止 | ||
廃止 | ||
廃止 | ||
1,000円 | 10円 | |
廃止 | ||
廃止 | ||
廃止 |
郵政公社は2005年4月に多くの金種の小為替を廃止にしました。そのため、600円〜900円や1,600円〜1,900円などの送金を行うケースでは手数料の実質値上げとなってしまいました。
この状況を改善すべく、皆さんもどんどん郵政公社のHPにて、600円〜900円の4種類の小為替の復活の要望をしましょう。
小為替を組み合わせると、50円単位でしか金額を作れない事になります。また、50円の為替は手数料が10円なので、ちょっと納得出来ないほどの割高になってしまいます。
世間一般では、50円の小為替は使わずに、100円単位の金額を小為替で作り、100円に満たない金額は切手で代用すると言う方法で、目的の金額を作って相手に送る事が行われています。(当サイトでも、この方式で受付いたします)(この方式は常識として認知されているわけではないので、切手代用を許していない人が世の中にはいるかも知れませんので、注意して下さい)
例えば、690円を送金したい時は、600円分の小為替+90円切手を送ります。
(90円切手を使う機会がない人も多いので、90円の場合は80円切手+10円切手にしてあげると喜ばれます)
(600円分の小為替とは、例えば400円+200円とか、300円×2枚とか、組み合わせは色々ありますが、2枚組である限りは手数料は必ず20円になります)
小為替は、郵便局の貯金の窓口で「○○円分の小為替(こがわせ)ください」と言えば、買えます。(つまり、貯金の窓口が開いている時間に郵便局へ行けない人は、小為替を利用するのが難しいと言う事です)
貯金の窓口の隣にある郵便の窓口で、ついでに切手も買っておきましょう。
郵便局からもらう定額小為替証書と定額小為替払渡票は、切り離さずに相手に送ります。切り離された状態で受け取る定額小為替金受領証書は、もしもの時のために、相手から品物が送られて来るまで、大切に保管しておいて下さい。
委任欄と「受け取りました」氏名欄は、為替を受け取る人が使用する欄ですので、絶対に何も書かないこと!
注1の指定受取人欄は、為替を送る人が受け取る人の名前を書く欄です。受け取り側が「無記名小為替を送って下さい」と指示した場合は、ここには何も書かないで下さい。その様な指示がなかった場合でも、通常はここには記名しません。(しかし、何も書かないでいると郵便事故などで盗難に遭った場合のリスクが高くなります)(誤字や通称や略称を書かれると、別人になってしまい、とてもめんどくさい事になるので、無記名でやり取りするのが普通になってしまいました)
こっちの小片は、手もとに取っておきましょう。絶対に一緒に送ってしまわない様に!
相手に小為替を送るには、普通郵便を使います。そうすると、送料は80円で済みます(ミニレター(郵便書簡)を使えば60円になります)。安全を考えて簡易書留や配達記録などを使うと、送料がバカ高くなってしまい、銀行振込の方が安くなってしまいます。
しかし、普通郵便は少なからず事故(配達途中で紛失されたり、ポストから盗難されてしまう)の可能性があります。万が一の時は、送金相手と連携を取って、対処する必要が出て来ます。(この時に、手もとに取っておいた定額小為替金受領証書が役に立ちます)
封筒の上から中の為替が透けて見える様だと、事故の確率が途端に上がります。ですから、手紙などの紙で小為替をくるんでから封筒に入れるなどのひと工夫をしましょう。封筒表面に「為替在中」「通販申込」などと書くのは、もってのほかです。
通常は、為替だけを送るのではなく、何のための送金なのか、一筆添えたものを同封する事になるはずです(と言うか、相手を混乱させないためにも、必ず同封しましょう)。
そのお手紙で、為替をくるんでから封筒に入れれば、透けにくくなります。
ミニレターを使う場合でも、為替をくるむ紙は用意しましょう。
なお、二重封筒なら、透けて見える心配はありません(封筒代が少々お高くなってしまいますが)。