2003-09-14

ツバメくん育児日記

ご注意
 この日記は、その時々の気持ちや考えや、その時点で知ったり想像したりした事についてつづったものなので、正確な情報や処置や対処とは食い違っている記述も含んでいます。充分ご注意下さい。
 日記に書かれている事を鵜呑みにしてしまわないためにも、このサイトの他のページにも目を通していただければと思います。

2日目 8月24日

 実は、保護した次の日は、どうしても抜けられない仕事で、1日中留守をしなければならなかったのです。この辺がちょっと保護するにしては無責任だったです。

 朝早く起きて、庭のアリを一網打尽にしてやろうと考えました。でも、アリも朝は眠いらしい、全然見かけない。
 ツバメを庭に連れ出し、アリをつかまえて口元に差し出してみる。つついて食べようとするのだけど、なかなか命中せずにアリが落ちてしまう。その繰り返しで、結局アリ5匹程度しか口にさせてやれなかったろうか?

 ヤマトがツバメを襲わない様に、部屋ひとつ確保して隔離して、クーラーをかけっぱなしに。ドックフードが非常食になるとWebで見かけたので、キャットフードを水でふやかして、水も自力で飲める様に用意して、洗濯カゴをさかさまにして鳥カゴ代わりにしました。
 不安を抱えつつ、仕事にでかけました。

 予定では21時頃までかかる所を(ミルウォーム買いに行けない)、17時に終わる事ができたので、すぐに直帰。近所のホームセンターで、ミルウォーム、スポイト、ピンセット、皿巣を買いました。
 飢え死にしてたらどうしようと言う不安を覚えながら、様子を見てみると、生きていました。元気です。
 キャットフードは食い散らかした跡がありました。ただし、食べてはいない模様。水もかなり減っていましたが、どうやら部屋の湿度が低かったせいみたい。クーラーおそるべし。

 ミルウォームをピンセットでつまんでツバメの前に置いてみました。すると、何と尻込みするではありませんか。エサがでかすぎるのか? 試しにアリをつかまえて来て与えると、つついて食べます。食欲がないと言うわけではないみたい。
 これは困った。すでに1日半以上の絶食状態です。食べてくれなければ本当に飢え死にしてしまいます。
 試しに、ピンセットでキャットフードをつまんで口許に持って行くと、ついばみます。でも、下手くそなのか、口にできるのは非常に少量です。ミルウォームをちぎって小さくして、ピンセットで口許に持って行ってみると、つつく事もあるのですが、食べようとはしません。 体力を消耗させないためには、何が一番重要なのか、今一度考えてみました。食料も去る事ながら、それよりも水かな? そう思ってスポイトで水を与えてみました。
 くちばしの横、まだ黄色い部分に、スポイトで水滴を与えます。のどを動かしているので、飲んでます。
 そのうち、スポイトにがぶっと噛みつき、スポイトの管がのどの奥に入ってしまいました。
 その動作を見て、親鳥のくちばしと間違えたのか知らん、と思いました。と言う事は、こいつはまだ、自力でついばむ事ができないのか? でも、口を開けておねだりしてくれません。
 水は、スポイトにかみついた拍子に大量に注ぎ込んだので、もう大丈夫でしょう。これで一番よくない状態を脱する事ができたって感じ。

 エサの与え方にカン所がありそうです。今一度Webで検索してみます。
「食べない子には、強引にくちばしを開けて押し込まなければならない」と言うのを見つけます。やってみるものの、そんな事できやしない。さらに検索してみると「口で『パタパタパタパタ』と音をたてながら、斜め45度から与える」と言うのを見つけました。やってみます。でも「パタパタ」って何だ?
 よくわかんないので「チュッチュッチュッチュッ」と音を立ててみました。猫を呼ぶ時の、あの音です。口で音を立てながら、ミルウォームをピンセットでつまんで上方45度から差し出してみました。すると、ミルウォームをぱくっとくわえたではありませんか。ピンセットを離すと、ミルウォーム1匹、丸呑みします。最初のうちはツバメとの連携が難しかったのですが、そのうち双方とも慣れて来ました。
 さすがに1日半の絶食の後だけあって、ミルウォーム約20匹、連続で食べました。それ以上食べたがったのですが、砂袋が満杯なのか飲み込む事ができなくなったので、そこでやめにしました。

 とりあえずは、ひと安心。無責任保護者にならずに済んだ。

 所で、ツバメって、とてもおりこうですね。絶対に巣の中でうんちしません。


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