2003-09-14

ツバメくん育児日記

ご注意
 この日記は、その時々の気持ちや考えや、その時点で知ったり想像したりした事についてつづったものなので、正確な情報や処置や対処とは食い違っている記述も含んでいます。充分ご注意下さい。
 日記に書かれている事を鵜呑みにしてしまわないためにも、このサイトの他のページにも目を通していただければと思います。

1日目 8月23日

 中山道ウォーキングも京都から下諏訪まで歩いてしまったので、洗馬から北へ善光寺街道を歩く事にしてみました。23日はその初日です。

 暑さにだらけながら松本市街を抜け、いよいよ上り坂が始まったその時に、見つけてしまったのです。実に徒歩と言うのは色々な物が目に入るもんですね。
 それは、道路の側溝の中に転がっていました。鳥の行き倒れかな、と思って土のある場所へ移動させようとしたのですが、何とそれは生きているではないですか。しかも、かなりの元気です。

 ツバメのヒナでした。

 産毛がまだ少し抜けきっていないものの、すでに飛べそうなだけの羽は生えそろっている様にも見える。しかし、飛べません。見ると、左足が折れていて、動かない模様。
 巣から落ちたか、それとも、巣立ちに失敗して落ちたのか。
 周囲を見回してみても、巣が近くにはありません。一応、親鳥が近くにいないかも見回してみたのですが、気配がありません。

 どうしよう! このまま雨が降れば、雨水と共に流されてドザエモンになるのか?
 でも、旅の途中だし、保護するにしても、どうしていいのかわからない。

 悩んだ末、結局連れて歩く事にしました。つかみ上げると抵抗するものの、手の中に入れると、とてもおとなしくしています。
 そのまま、今日のゴールまで1時間半を連れて歩き、電車で帰途に就いたのですが、この時の判断がそもそも間違いだったみたい。はっきり言って、その場でウォーキングを中止して、県の鳥獣保護課に電話すべきだった。それを、名古屋まで連れて来てしまっては、ダメダメでしょう。

 黒いものをつつく様なしぐさをするので、自分でエサをついばめそうです。手から給餌する必要はないみたい。庭の昆虫達をつかまえて与えて急場をしのぎ、後でミルウォームを買ってきて与えればいいのではと、安易に考えたのも判断ミス。「野鳥は難しいよ」とのメル友の忠告が、その時全然わかっていなかったのです。
 家に着いてみると、すでに熟睡していたので、エサの昆虫捜しは朝になってからにしました。どの位の期間の絶食に堪えられるのだろうかと、不安に思いながら。


2日目>