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PC-9821V200のWindows95クリーンインストール , PC-9821V200でのWindows2000
Windows95ヒント集
Windows95自体がレアな物になって来たせいか、PC-9801とは関係ないけどWindows95について知りたいと言った感じで検索されて飛んで来る人が増えて来たみたいです。と言う事で、このページを作りましたが、こんなんで役に立つのかなぁ?
知っている限りの事を書いたつもりですが、ちゃんと調べて書いているわけではないので、間違いが含まれている可能性は大きいです。ですから、内容は無保証と言う事にさせて下さいませ。
- Windows95のヴァージョン
- Windows95のインストール
- Windows95のクリーンインストール
- Windows95のUSB
- Windows95のInternet Explorer
- その他のパッチやモジュール類
- Windows95のWindowsUpdate
Windows95のヴァージョン
Windows95には数々のヴァージョンがあります。
リリース | ヴァージョン名 | システムのプロパティ の表示 | kernel32.dll のヴァージョン |
---|---|---|---|
1995年7月 | Windows95 | 4.00.950 | 4.00.950 |
1995年12月 | Windows95 SP1 | 4.00.950a | 4.00.951 |
1995年12月 | Windows95 OSR1 | 4.00.950a | 4.00.951 |
1996年8月 | Windows95 OSR2.0 | 4.00.950 B | 4.00.1111 |
1996年8月 | Windows95 OSR2.1 | 4.00.950 B | 4.03.1212 |
1997年8月 | Windows95 OSR2.1 QFE | 4.00.950 B | 4.03.1214 |
1997年11月 | Windows95 OSR2.5 | 4.00.950 C | 4.03.1214 |
しかし、どのパッチを当てたのか、どのモジュールを後からインストールしたのかによって、どうにでもヴァージョン番号が変わって行くのがWindows95の特徴の様で、「今、ここで動いているWindows95は、これだ」と言い切れない代物らしいです。
ヴァージョン番号の調べ方は千差万別で、調べ方次第で番号がどうにでも変わって来てしまいます。ファイルを見て調べる方法にしても、kernel32.dll, ntkern.vxd, vfwwdm32.dll, usbd.sys 等で見る方法があります。(レジストリでも、見る場所によってヴァージョンが変わって来ます)
この他にも、OSR2.3と言うのがあるらしいですし、4.00.952とか4.01.970とか4.03.1213とかの番号のものも存在します。
一応おおまかに「無印/A/B/C」の4グループに分けられて、無印がAになる事はあっても、AがBに、BがCになったりする事はないんじゃないかと思います。
自分のWindows95のヴァージョンの調べ方がよくわかんない人は、このソフト Win95ver を使ってみて下さい。目安にはなります。
Windows95のインストール
次の物が必要になります。
- Windows95セットアップディスク(フロッピーディスク)
- Windows95のCD-ROM
- Windows95ファーストステップガイド(本)
セットアップディスク
セットアップ用のフロッピーディスクは、MS-DOS(と言う名のOS)の起動ディスクになっています。普通のMS-DOSは、そのままではCD-ROMを読む事ができませんが、このディスクで立ち上げると、MS-DOSでもCDが読める用になります。パソコンのハードディスクをフォーマットしてCD-ROM上のWindows95セットアッププログラムに引き継ぐまでの仕事をしてくれます。
すでにパソコンのハードディスクがフォーマットできているとか、このフロッピーを使わなくてもプログラムが動かせる状態にあるとか言う事なら、このフロッピーは特に必要ないと言う事になります。
Windows95のCD-ROMの付属品として必ずついているはずなのですが、オークションなどを見ていてもCD-ROM単体で取引される事の方が多く、このフロッピーディスクがついていない場合が往々にしてある様です。ただし、パソコンメーカーのダウンロードサイトを見ていると、たまにこのフロッピーディスクを作るためのプログラムを配付している場所があったりします。(私はGatewayのサイトで見つけました)
CD-ROM
Windows95のCD-ROMは何種類かあります。
製品版には、新規インストール版とアップグレード版があります。新規インストール版はそのまま使えますが、アップグレード版を使ってWindows95をインストールするためには、Windows3.1のCD-ROM(あるいはフロッピーディスク)があるか、それがない場合はパソコンにWindows3.1がセットアップされていなければなりません。アップグレード版を持っていてWindows3.1を持っていない場合はお手上げとなります。
製品版の他に、OEM版と言うものがあります。Microsoft社が直に販売していたのが製品版で、パソコンメーカーがパソコンにつけて売っていたのがOEM版です。OEM版のWindows95は、ハードウエアの付属品扱いなので、ハードウエアに添付する形以外のやり取りは禁止されています。(ですから現在でも、オークションなどで、「壊れたハードディスク+Windows95のCD-ROM」みたいな出品のし方をされるのですね)
OEM版は製品版よりもヴァージョンが新しいです。CD-ROMの見分け方としては「USBサポート」と書かれているか「コンパニオン」と書かれています。「Windows95 OSR」と呼ばれるヴァージョンがOEM版となります。
「コンパニオン」と書かれていないOEM版のCD-ROMは、そのまま使えます。しかし「コンパニオン」と書かれているCD-ROMは、Windows95インストール済パソコンの付属品(付属=コンパニオン)として配布されたCD-ROMなので、他のパソコンへの流用が出来ない様にセットアッププログラムが削除されてしまっていて、そのままではインストールには使えません。セットアッププログラム(setup.exeと言うファイル名です)は、まっとうな方法では入手する事はできないので、この時点でお手上げとなります。
オークション等でWindows95のCD-ROMを入手しようとする場合は、どの種類のCD-ROMなのかに注意して下さい。
また、Windows95の時代には、まだCD-ROMの普及率が100%ではなかったために、CD-ROMではなくてフロッピーディスクでもWindows95が販売されていました。(確か十数枚か数十枚組みだったと思う)これを使ってもインストールはできます。ただし、CD-ROMがついていないパソコンでインストールしたいと言う人達が切実に欲しがる商品なので、オークションでもCD-ROMよりもフロッピーディスクの方が高値がつきます。
ファーストステップガイド
ファーストステップガイドの表紙にはWindows95をインストールするのに必要なプロダクトIDが印刷されています。これがないと、Windows95をインストールする事はできません。
オークションでは、Windows95のCD-ROMに付属させて取引されている場合も多いですが、ファーストステップガイド単体で取引される場合もある様です。
プロダクトIDには製品版とOEM版との区別があります。ID中に「OEM」の文字列がある場合は製品版のCD-ROMではインストールできない(その逆もまたしかり)と言う事になるので、入手の際には注意が必要です。
プリインストールなパソコンの場合
以上の品がなくても、Windows95インストール済パソコンの場合は、付属品についているバックアップCD-ROMを使えばWindows95をインストールする事ができるはずです。ただしその場合は、稼働中のWindows95の「システムのプロパティ」で表示されるプロダクトIDをメモしておくのをくれぐれも忘れない様にして下さい。ハードディスクをフォーマットしてから、ファーストステップガイドがない事に気がついても、後の祭りです。
バックアップCD-ROMを使う場合は、工場出荷時の状態に戻す方法と、Windows95を素からインストールする方法とに別れます。
Windows95のクリーンインストール
このサイトのPC-9821V200のWindows95クリーンインストールの内容を参考にしてみて下さい。ただし、そこに書いてあるのはPC-9801シリーズならではのインストール方法なので、現在普通に見られるパソコン(PC/AT互換機)とは食い違う点が多いです。
要は、バックアップCD-ROMの中にあるWindows95セットアッププログラムを使ってインストールするんだよ、と言う事には違いはないはずです。
Windows95のUSB
USBがサポートされたのは、Windows95OSR2以降からです。それ以前のWindows95ではUSBを使う事は全くできません。OSR2以降のWindows95でもUSBサポートをインストールしたものでないと、USBは使えません。(USBサポートのフロッピーディスクが添付されている場合と、Windows95のCD-ROMの中のどこかのフォルダにUSBサポートのインストーラーが入っている場合とがあります。いずれにしろ、自動でインストールされるわけではありません)
Windows95のヴァージョンの見分け方は、このページの一番上を見て下さい。
ただし、USBが使用可能なWindows95だったとしても、期待しないで下さい。Windows98になった時にUSBドライバの仕様が変更になり、Windows95とWindows98以降とではUSBドライバに互換性がほとんどありません。現にUSB機器でWindows95用のドライバーが添付されていない場合の方が圧倒的多数で、無理してつないでみても、動かない事の方が多いです。むしろ「動いたらラッキー」な程度の代物だと思って下さい。
Windows95のInternet Explorer
最初のWindows95の頃にはIEはまだ存在していませんでした。Microsoft Plus!にIE1が、SP1とOSR1にIE2が、OSR2とOSR2.1でIE3が、OSR2.5でIE4がついて来ました。
Windows95自体はIEがなくても何の不都合もなく動くOSです。
Windows95で使えるIEの最終ヴァージョンはIE5.5になります。しかし現在、ネット上ではIE6しか入手できませんので、IE5やIE5.5を入れたい人は、それが収録されているCD-ROM(雑誌の付録とか、電気屋で配られていたプロバイダのCD-ROMとか)をどうにかして捜して来るか、持っている人を捜す必要があります(私は持っています)。
ネット上で何とかしたいなら、次のサイトを当たってみて下さい。
- Notepad - Microsoft Internet Explorer 5.x (Bandy-Legged
- ここで、IE5やIE5.5のファイルがダウンロードできるアドレスが入手できます。
- evolt.org
- 世の中の全てのブラウザをアーカイブしているサイトです。IEも全ヴァージョンが揃っています。ただし、英語版のみで日本語版はありません。
IE5やIE5.5を入れる前に、IE4を入れてあげないと、アクティブデスクトップを使う事ができません。
ただ単にインターネットのためだけにIEが欲しいと言う事でしたら、NetscapeやOperaを使うのも選択肢のひとつになります。(WindowsUpdateはすでに使用できないので、IEを入れておかなければならない理由はほとんどないと思います)
FirefoxやOperaをWindows95で使うには?
MozillaやOpera、最近のNetscapeはWindows95は非対応と言う事になっています。Windows95のフォント絡みのバグで、これらブラウザが異常終了してしまい、そのままでは使い物になりません。
(特定のサイトの特定のページで、これらのブラウザが異常終了する様になります。特定のフォントで特定の文字を表示しようとして、ブラウザが落ちてしまう現象です)
Windows95でこれらのブラウザを使うには、まずMSゴシックとMS明朝のフォントをWindows98以上のもので上書きする必要があります。それでもまれにブラウザが異常終了してしまいますが、それも何とかしようと思うならブラウザがArialやVerdanaなどのフォントを表示しない様に、何らかの工夫をしてやる必要があります。
Mozillaの過去のものやNetscape6以下のものは、Windows95対応になっていて、支障なく使えます。
その他のパッチやモジュール類
Windows95ではサービスパックが1回しか出ていない代わりに、細々としたパッチ類がたくさん出ています。使用を始める前に、それらをインストールしてやる必要があります。
このMicrosoftのWindows95ページ(日本語)で、必要なパッチを集めてインストールして下さい。(何が必要になるのかは、人によって変わって来ます)
<参考> 捜し物があるのに日本語サイトで見つからなかった場合は、英語のWindows95ダウンロードサイトで捜します。
その他、各モジュールのダウンロード場所は、次の通りです。
-
DCOM95 1.3
- 知らない間に勝手にインストールされている事が多いのですが、これがないとインストールできないソフトもあります
-
Windows Installer 2.0
- Office関係のパッチ類を入れる時に必須です
-
WinSock 2
- 必要ならば。ただし、インストール後は必ずMSDUN1.3を入れる必要があります
-
MSDUN 1.3
- ダイヤルアップで通信しているなら、安全のため入れた方がいいです
-
MSDUN1.3とWinSock2の西暦2000年問題対策
- Winsock2かMSDUN1.3を入れた場合は必須
-
Windows95の西暦2000年問題対策
- 必須
-
Windows Media Player 6.4
- お好みに応じて
-
MDAC
- 知らない間に勝手にインストールされている事が多いです。安全のため最新ヴァージョンにした方がいいです
Windows95のWindowsUpdate
Windows95では、上で示したWindows95モジュール類のダウンロードサイトでダウンロードして来たパッチ類をインストールしてからWindowsUpdateをするのが手順でしたが、すでにWindows95に対するWindowsUpdateはサービス終了していて、アクセスしてもエラー画面が出て何もできない状態となっています。ですから、Windows95のパッチ類は、手動でダウンロードして来てインストールしてやる必要があります。
下記にWindows95に関連するパッチ類を列挙しておきます。
この他にも、Microsoft セキュリティ情報検索にてWindows95を検索してみましょう。
-
Windows95関係
- MS99-033 改ざんされたTelnet引数の脆弱性
- MS99-034 断片化されたIGMPパケットの脆弱性
- MS99-038 パケットの不正情報によりソースルーティングが有効になる脆弱性
- MS99-049 URLを用いたファイルアクセスの脆弱性
- MS99-052 パスワードをキャッシュするレガシメカニズムが与える脆弱性
- MS00-005 RTF制御言語不良脆弱性
- MS00-017 パスに複数のMS-DOSデバイス名が含まれると致命的エラーが発生する
- MS00-029 断片化されたIPデータグラムでWindows がハングアップする
- MS00-072 共有レベルのアクセス制限パスワードの脆弱性
- MS00-073 不正なIPX NMPIパケットの脆弱性
- MS01-017 VeriSign発行の誤ったデジタル証明書によるなりすましの危険性
- MS01-022 WebDAV Service Providerによりスクリプトがユーザーとしてリクエストを行う
- これ以後のものでも対策をほどこさなければならないセキュリティホールがいくつもあるのですが、Windows95用のパッチは提供されていません。Windows98用のパッチを無理矢理裏技で入れてしまえばよいと言う話を聞いた事があるのですが、私はやった事がありません。
-
Windows Media Player関係
- MS02-032 Windows Media Player 6.4の累積パッチ
- これひとつでMP6.4は最新の状態となります。
-
Internet Explorer関係
- MSXMLの累積パッチ(2005年2月時点ではMS02-008)
MSXML2.DLL/MSXML3.DLL/MSXML4.DLL等がインストールされていないのであれば、入れる必要はありません。(最初からMSXMLを入れない方がいい? 入れるならMSXML3を入れる事になる?) - VBScriptの累積パッチ(2005年2月時点ではMS02-009)
- JScriptの累積パッチ(2005年2月時点ではMS03-008)
- Microsoft VMの累積パッチ(2005年2月時点ではMS03-011)
「セキュリティ上まずい部分がいっぱいあるので、MSVMを使わずにSUNのJavaを使って欲しい」と言う意向の様で、MSVMの開発は終了、パッチのダウンロードも「WindowsUpdateカタログ」以外からは出来なくなりました。(最初からMSVMを入れない方がよい) - Internet Explorerの累積パッチ(2005年2月時点ではMS04-025)
これを最後にWin95でもインストールできるパッチはリリースされなくなりました。 - この5種類が基本になります。
- MSXMLの累積パッチ(2005年2月時点ではMS02-008)
-
MDAC関係
- MDACの累積パッチ(2005年2月時点ではMS04-003)
- 今の所は、これひとつでMDACのパッチを全て済ます事ができます。