2007-04-04

OASYS Pocket
バックアップ電源断の対処方法

 やっとの思いでOASYS Pocketを入手したり、久し振りに使ってみようと思ってOASYS Pocketを取り出したものの、「バックアップ電源断」と表示するだけで、ウンともスンとも言わない。現在、そう言う状態のOASYS Pocketが数多く存在するのでしょうか?
 このキーワードで検索エンジンから飛んで来る人があまりにも多いので、このページを書く事にしました。私は初代 OASYS Pocket しか知らないのですが、おそらく OASYS Pocket2 や OASYS Pocket3 にも、この文章がそのまま当てはまると思います。

 前のページにも書いた通り、OASYS Pocket のシステムは本体内のメモリーに記憶されています。メモリーなので、電源がなくなると全てを忘れてしまうため、通常の単三電池とは別に、システムを格納しているメモリーのためにボタン電池が OASYS Pocket には備えつけられています。

 ボタン電池がカラッポになってしまうと、メモリーがまっ白になってシステムが消えてしまい、OASYS Pocket はプログラムも何も入っていない「ただの箱」になってしまうのです。これが「バックアップ電源断」なのです。

 このボタン電池は、通常なら数年は平気で持ちます。そして、取扱説明書によると、このボタン電池の残量が少なくなって来ると、「バックアップ電源の警告」が画面に表示される様になります。ところが私の OASYS Pocket は、このバックアップ電池の残量を測るプログラムの塩梅がよろしくないらしく、ある日突然バックアップ電池が底をついてしまい、「バックアップ電源断」になってしまうので、泣かされています。
 また、しばらく OASYS Pocket を使っていないうちに、いつの間にかボタン電池が空になってしまっていると言うのも、往々にしてあるでしょう。

 システムがなくなってしまった場合は、富士通のサービスでシステムの注入をしてもらう事になります。修理代は必要なく、もちろん無料でやってもらえます。
 どこへ行けば(どこへ送れば)システムを注入してもらえるかは、富士通のお客様係の様な所へ電話すれば、親切に教えてくれます。システム注入してもらうのは何年に一度の事なのですが、その数年間の間に、富士通のサービス体制が変わっている事の方が多いので、どこへ持って行ったらいいのかは、その都度電話で聞いてみない事には、わかりません。
 まず、自分でその辺でボタン電池を買っておいて、教えてもらった富士通のサービスへ行きます。
 サービスには、OASYS Pocket 起動&システム転送用RAMカードがあり、そのRAMカードを刺して電源を入れれば、それだけでシステムが注入されます。非常に簡単な作業で、修理申込の書類を書く方が時間がかかります。

 ただし、辞書までは注入されないので、システム注入直後の OASYS Pocket は「辞書がないです」と文句たれて、起動しません。そんな時に慌てない様にするために、普段から自分のRAMカードへの辞書の保存を忘れずにしておきましょう。
 辞書の保存をしていなかった場合、自分一人ではどうする事もできません。サービスにいる間に新しい辞書を入れてもらうのを忘れずに。サービスの人もこの事には案外気がつかないものなので、注意が必要です。

 今までの経験からすると、OASYS Pocket のボタン電池の方が、RAMカードのボタン電池よりも先になくなる様です。だからと言って油断はできません。OASYS Pocket のボタン電池の交換&システム注入の時と同時に、RAMカードのボタン電池も交換しておきましょう。


 2007年3月現在でも、データ注入サービスは行われていると言う報告をいただきました。(ただし、報告をいただいた方は、基板損傷によりデータ注入出来なかったそうです)