献血手帳は血液通帳…だった
うちの母上は元赤十字な人だったのですが、今でも血液センターの事を「血銀」と呼んでおります。「血銀」すなわち「血液銀行」の略なのですが、なぜ血液銀行なのかと言うと…
旧制度での献血手帳
表紙は現在のものと全く変わらないけど、裏表紙には「常時携行」「紛失注意」の注意書きがあります。「自分の命を守る」ための献血とも書かれています。
さらに中身には「献血記録」の他に「供給記録」(輸血の記録)のための欄がある。一見して銀行の通帳みたいな感じ。輸血に備えて献血しておかなければならない、輸血を受けたなら献血で返さなければならないと言う意味で、そのものの言葉通りの「血液銀行」だった頃があったと言う事がうかがえます。
ちまきがこの手帳を受け取ってから次の年度〜つまり1ヶ月後の昭和57年4月からは新制度となり、献血手帳も新しいものとなりました。
新制度での献血手帳
旧制度の手帳と見比べると、献血が本当に善意の奉仕になったと言う事がとてもよくわかると思います。