Sky Photo Pad
出逢 | 発売 | メーカ | CPU | Clock | Memory |
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2001 | 2000 | TOSHIBA | SH7709A(SH-3) (HD6417709A) (32bit RISC) |
100MHz | 8MB |
J-PHONEで東芝と言えば、使いやすさNo.1で知られる人気メーカーなのですが………
7万画素とは言えカメラを積んでおり、その画像をJPEG圧縮したり展開したり、場合によってはPNG形式の画像も扱わなければならない、写した画像を色々と加工するためのお絵書きソフトも入れなければならないと言う、小型メール端末に入れるにはかなり高度な要求を満たすために、日立自慢のCPUであるSH-3をで〜んと搭載しています。しかも100MHz動作です。
でも、動作速度は遅いのです。きっと乗せているシステムがかなり重いのでしょう。タッチパネルをペンでつついて、ウインドウを次から次へと操作して行くと言う操作体系が、動作を遅いものにしているのだろうし、また、そのウインドウの操作が直観的ではないがために、使う人の動作まで遅くしてしまっているのです。
そんなこんなで、使い勝手はちょっとサイテーだなぁ、と思いながら、慣れるまでの辛抱さと思ってみたものの、結局最後まで慣れる事はありませんでした。文字入力時のキー操作自体が何か普通じゃなくて、ちまきは今でもBack SpaceとDeleteの区別がわかりません。
液晶はカラーで320×240の表示、タッチパネルでバックライトもついていました。しかし、このバックライトをONにしてても大変暗くてよく見えない。しかもバックライトを使っていると鬼の様な勢いで電池がなくなってしまう始末(バックライトを消していても、電池の減りはすごい早いんですが)。これほどまでに暗い液晶は、さすがのちまきも初めての事です。
カメラの方は7万画素のピンホールカメラで、ピントは1m固定です。自画像を撮るにはこれで充分です。逆に、遠景を撮るとピントが合わずにボケボケでした。
ケータイのメールに添付のためのものなので、画質もJPEGのかなりきつい圧縮率を採用しています。そんなには奇麗ではありません。
それよりも何よりも、動作が大変遅い上に電池の減りも早いので、常時ドキドキしながらの操作となってしまいます。少しでもいい状態の絵を送ろうと思って、ああ切ってこう圧縮してとやっているうちに、わけがわからくなります。どうしてケータイ向けの96×96×256色とかの画面でなくて、320×240×フルカラーの大きな画面で撮影・保存する設計にしちゃったのかなと、それが大変疑問に思います。しかも、保存形式はJPEGのみ。切って貼って保存、切って貼って保存、を繰り返しているうちに、JPEGのせいでどんどん画質が悪くなって行きます。
かなり本格的なインターネットのブラウザを搭載している優れ物の端末らしいのですが、プロバイダにお金払うのがイヤだったので、これは使っていません。
スマートメディアが使えたので、そこに画像やメールを保存して、パソコンで読み出す事ができて、重宝しました。
いくら不出来なマシンでも、それなりに使い潰してしまうちまきなのですが、このSky Photo Padに関しては、使いづらい上に、電池の減り方が信じられないほど早かったので、結局は使い込む前に放り出してしまったって感じになってしまいました。
結構、可愛い機械だったのですけどね。東芝もかなり悩んで開発したのだろうとは思いますが、きっと要求仕様が高すぎたのでしょうね。
その後、ケータイを写メール機に機種交換をして気がついたのですが、そのケータイの操作体系がこのSky Photo Padとそっくりでした。
と言う事は、いずれ将来にケータイに搭載するつもりでいたプログラムをこのSky Photo Padに乗せてみたと言う事なのでしょうか? そう考えると、これまで腑に落ちなかったSky Photo Padの変てこりんな使い勝手が、霧が晴れる様な感じで理解する事ができます。