PC-8801FH
出逢 | 発売 | メーカ | CPU | Clock | Memory | OS | |
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1991 | 1986 | NEC | Main | μPD70008AC-8 (Z-80A) |
8MHz | 116kB | BASIC C-DOS 1.5 CP/Mエミュレータ MAGICAL-DOS |
Sub | μPD780C-1 (Z-80A) |
4MHz | 16kB |
パソコン通信のBBSホストマシンとして使っていたSONYのIT-V1200は、記憶装置と言えばメモリーしかなく、停電すれば当然何もかも忘れてしまう様なマシンでした。それに、BBSボードも1枚きりで、使いにくいと言えば大変使いにくいホストマシンだったのです。そこで、パソコン通信ホスト用に何かないかと模索していた時に、このPC-8801FHを譲ってあげると言う話が舞い込んだのでした。
当時、パソコン通信界での主流のホストプログラムは、MS-DOS用のWWIVと言うものでしたが、PC-8801用にはそのWWIVのもどきのXXJWと言うホストプログラムがありました。それを使おうと思い、喜んでPC-8801FHを我が家に迎え入れたのですが…。
XXJWはC-DOSと言うOSの上で動くプログラムです。所がこのC-DOS、開発した会社はすでになくなっていて、入手ができなかったのです。やっとの思いで探し当てて分けてもらったのがC-DOSのVer1.5。しかしXXJWはC-DOSの2.0以上でしか動作しません。この時点で泣く泣くXXJWの導入はあきらめる事となりました。
この頃すでに8ビットパソコンの時代ではなく、いろいろな人からPC-8801用ソフトの提供(処分先にされた?)を受けたのですが、いかんせん、ちまきの家にはまだパソコン用のモニターがなく、テレビにつないでの200ラインの画面では、実行できるソフトも少なかったです。
MAGICAL-DOSを買ってきて色々試してみたり、C-DOS上で動くCP/Mエミュレーターで色々遊んだりはしましたが、最終的にはFM77AV(3.5インチフロッピーの機械です)で5インチフロッピーを読み書きするためのディスクサーバーとしての役割を与えられました。FM77AVを使わなくなると同時にPC-8801FHも使わなくなりました。
ちまきはずっとFM派であったために、PC-8801の事についてはほとんどわかりません。ですから、PC-8801FHがPC-8801シリーズの中でどう言う位置づけのどう言うランクのマシンであるかはわからないのですが…
フロッピードライブを制御しているのがサブCPUで、そこに乗っているシステムが何か妙な作りになっているために、フロッピーの読み書きがワンテンポ(半秒〜1秒位、本当にひと呼吸)遅れるのが、なぜか気になってしまいました。これはPC-8801ならではの特徴だとか、サブCPUにパッチ当てればこの現象は直るだとか聞いた事があります。事実、MAGICAL-DOSやC-DOSでは、このワンテンポがなかった様な記憶もあったりなかったり。
サブCPUがディスク関係のCPUだとすると、画面関係はメインCPUのお仕事になります。こう言う設計のマシンもちまきには初めての事でして、画面関係の動作は正直言って遅かったです。裏側に高速スイッチってのがあって、それをONにすると、アクセスノイズをたくさん出しながら、けなげに描画をしてくれました。