柏原
kashiwabara

　他の宿場が近隣の農家の自然発生的な集落が宿場となったのに対して、柏原宿はこの地に居留した武士達が、任を解かれた後に始めた宿場なのだそうです。そのため、他の宿場とは色々な点が一風変わっている…らしい。
　武家の末えいが運営する宿場なので、大変に物持ちがよく、現代でも豊富な資料がとてもいい保存状態で残っていて、京都の大学の研究対象にもなっているそうです。そんな資料を展示するための資料館があるのですが、これがいかにも町民の手作り。反面もてなしは手厚く、「武士の商法」そのまんまでした。
　宿内は雰囲気が残っているだけでなく、史跡もたくさんあるので、どうせなら半日かけて回る方がいいでしょう。
　これだけ見所がそろっていて、受け入れ体制も整っているのに、知名度が低いのか観光客は見かけませんでした。